1996-02-23 第136回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
それからもう一つは、一方では絹業に過度な負担を課することにならないという二つの考え方を基本にいたしまして、その時々の国内糸価の動向などを勘案して決定する、こういう考え方でございます。今後ともこのような考え方のもとに適切に決定してまいりたいというふうに考えております。 それから、三番目に実需者輸入分の枠をふやすということについてのお尋ねでございました。
それからもう一つは、一方では絹業に過度な負担を課することにならないという二つの考え方を基本にいたしまして、その時々の国内糸価の動向などを勘案して決定する、こういう考え方でございます。今後ともこのような考え方のもとに適切に決定してまいりたいというふうに考えております。 それから、三番目に実需者輸入分の枠をふやすということについてのお尋ねでございました。
毎年のことでございまして、ちょうど今ごろ基準糸価の論議がされておりますけれども、現在の状況から考えていきますと、輸入生糸の国内との価格差が非常に大きくなる、こういうような感じを受けておりますし、また従来から、輸入生糸並みに国内糸価をという要望がずっと続いているわけで、一昨年も下げていただいて、半年ごとに見直しするということになっているそうでございますが、現段階、三〇%程度の円高、きょうも百八十円何十銭
この輸入を削減し、事業団の在庫糸を充てることにより、事業団の在庫解消を国内糸価に悪影響を与えず進めることができます。 二つは、国内産の繭、生糸の生産調整を行っているとき、あるいは事業団が過剰在庫糸を処分しているときは生糸、絹製品の輸入を特に厳しく規制する措置を政府にとらせるものです。
ところが化合繊織物についても、たとえば原糸一つをとっても、いわゆる国際糸価と国内糸価との間には大きな隔たりがある。こういった関係から、これは構造的な、政治的な、政策的なものが多分に含まれておる。そして織物になって外国と競争しようとすることになれば、その価格が圧迫をされる。国内における糸の値段は高い。そのしわ寄せはどうしても先ほど申し上げましたように、こういったことで加工賃の中に入ってきてしまう。
こういう国内糸価と全く無関係に実需者割り当てを彼しいという業界の御希望があることはわれわれもよく承知しております。この点につきましては、一方国内価格と連動しないで全く無関係にといいますと現在の法律、法制面との衝突が起こります。
そういったことで、きのうも大会でも大分問題になったわけですけれども、こういった外圧による国内糸価への締めつけと、国内の消費が伸びていないというようなことから、養蚕農家は生産意欲をなくし、まさに衰退の一途をたどっておることも事実です。 そこで、ことしの基準繭価は二千百円、こういうふうに要求しております。実際には、繭生産費を見ますと二千四百二十五円ぐらいかかる。
このような状況に対しまして、国内糸価の安定を図るため、政府は日本蚕糸事業団による生糸の一元輸入措置を明年五月三十一日まで延長いたしまして、いま実施しているところでございます。
そこでやっぱりうまく輸入を調整することを考えませんと国内糸価及び繭価に大きな影響を持ってくることは御存じのとおりでありますが、御承知のように、最近はこれは自由価でありますからなかなかそこのところにむずかしさがあると思います。
○武藤(山)委員 国内糸価というのは、中国の国内糸価ですか。
そのおもな供給国は、ただいまもお話がありました韓国と中国でございまして、この二カ国で輸入量の大体八三%を占めているわけでありますが、このような生糸輸入の増加は、わが国の国内の需要が堅調でありますことに対し、生産が労働力不足や凍霜害等のため伸び悩みでございまして、その結果、需要がとにかく旺盛でありますので、国内糸価の割高となりましたことによるものであると存じております。
その意味では、実は輸入がふえておりますことは、蚕糸業全体としてはこれは残念なことではございますけれども、価格の面におきましては、若干とも国内糸価を冷やす役割りも実態上はしているということも言えるわけでございます。
ただ、現段階において、いかなる国内価格、国際価格の場合でも必ず一年の間動かさないとか、あるいは蚕期は必ず固定するというところまでできるかどうかということについては、やはり今後国内糸価の動きと比べて、それで最終的な考え方をきめる必要があるのじゃないかというふうな基調で現在考えておるわけでございます。
それにつきましては一部は、ただいま申しましたとおり、とにかく国内糸価の安定をはかるという意味において、やはり新しい価格支持機構をつくったということが、ある意味におきましては一つの回答ではないかというように考えられるわけでございます。
大体、銘柄と申しますか、特殊なものにつきましては、ある程度国内糸価にかかわらず、現在でも輸出が行なわれておりますけれども、一般的に申しますと、やはり国内相場が高ければ、なかなか海外には出ないという現状でございます。
そういう観点からこの国内糸価と海外で需要する価格との差、これはまあその中にはそれぞれいわば取引もございましょうけれども、いずれにいたしましても価格の差が大き過ぎるということ、また、高いなら高いなりに安定してない、高いと思ったら急に下がった、下がったと思ったらまた上がったという、安定してないということと、絶対価格が高いということが、やはり一つの大きなネックになっておるということでございますが、そこで、
○政府委員(後藤義隆君) 最近の製糸の輸出事情を見ると、国内需要が活況を呈し、これに伴って国内糸価が高水準に推移しつつあること、また、中共並びに韓国等の製糸が安値で、国際市場に進出したこと等もありまして、不振をきわめております。しかし、国民経済の上から輸出振興は重要でありまして、また、国内養蚕農家の経営の安定をはかる見地からも、海外需要の維持、開拓はどうしても必要であります。
そういうこととからめまして、輸入につきましては、そういう一つの基調の延長と考えるわけでございますが、輸出がたまたま十一月減ったということにつきましては、これは推定でございますけれども、十月ごろから上昇を始めた国内糸価が影響しておるのではないかというふうに考えられます。